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![]() ■プログラム1・生ごみの処理■プログラム2・微生物の世界■プログラム3・土と植物■プログラム4・飽食日本 ![]() ■1章 生ごみを考える■2章 微生物と土(その1)/(その2)■3章 生ごみたい肥をつくってみよう ■4章 より良い土が健康な環境をつくる■サイトマップ■リンク■書籍入手案内 ![]() |
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![]() ![]() ![]() ![]() 生ごみたい肥化にかかわる土壌小動物、土壌微生物の分解者としての役割にきづくと共に 生ごみたい肥化の仕組みを実践を通して理解することによって、地球生態系のかなめとして 生活している土壌微生物の存在と地球生態系の物質循環の輪に在る自分を実践で体感し 共生の大切さを学ぶ. さらに、私たちの生活と深くかかわっているさまざまな微生物の存在とその活用について考える 機会とする. |
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1、 生ごみなど有機物を分解する微生物について説明を受ける. 「ふしぎ!生ごみリサイクル」をテキストとする. |
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2、 各班ごとに段ボール箱を用意し、生ごみのたい肥化を実践する.![]() コンポストアドバイザーによるたい肥化の指導. 用意するもの/段ボール、新聞紙、土、腐葉土、米ぬか、落ち葉、生ごみ約1キログラム スコップ、移植ゴテ、はさみ等 ![]() |
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3、 班毎にたい肥化の条件を違え、その結果を比較するだけでなくその因果関係を類推し、よりよい たい肥化の方法を全員で探る. (例) 生ごみを細かく刻む OR 細かく刻まないでそのままたい肥化 水切りしないまま OR 新聞紙に包んで一晩風乾させたい肥化 米ぬかを加える OR 火を通してからたい肥化 |
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指導上の留意点 1、 作業時はゴム手袋をつけること.自然界には有益な微生物だけでなく、人間にとって有害な微生物も 常在していることを伝え、活動の後、手洗いをさせること. |
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1、 穴を掘って、生ごみを埋めても1ヶ月間いじられない適切な場所をさがす. |
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2、 給食が終わったあとに残ったものを集める.リンゴやとうもろこしの芯や果物の皮、食べ残し等を埋める (生ごみはネットに入れて埋める) |
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3、 班毎に、それぞれ工夫して埋める.埋め方と場所と1ヶ月後どうなるかの予測を記録する.![]() |
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4、 そのまま1ヶ月放置し、1ヶ月後に穴を掘り起こす.班によっては毎日切り返すのも可. 掘り起こした穴の様子、生ごみの状態、臭い、土の色の変化などワークシートに記入. 班毎に結果を持ち寄り、クラスで結果の報告.分解の仕方の違いは何によるか皆で考える. ![]() |
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指導上の留意点 1、 穴を掘る場所によって、土にかえる時間に差が出る.暖かくて湿り気の多い場所では結果が早く出やすい. 雨の多寡によってもかなり条件が違ってくる.日当たりの良い場所に埋め、適度に土を湿らせた後、ビニール などで覆うと結果は早くでる. 2、 生ごみはまとめて埋めないで、よくばらして埋めること.ネットに入れて埋めること. 3、 野外での体験活動は安全を第一に! とくに実践では、手や足に切り傷などけがをしている生徒には、保健衛生上、土の直接体験はさけるよう 指導する.傷口に土壌がつくと稀に破傷風になる危険性もある. 応 用 ・ 発 展 ・ 校内の落ち葉を観察しながら落ち葉を集め、落ち葉たい肥をつくってみよう. 「落ち葉たい肥のつくり方」については. ![]() ・ 落ち葉が多い秋も深まった時期に観察をスタートさせる. ・ 落ち葉を積む場所を2ヶ所準備する.一方は落ち葉だけ、もう片方は落ち葉に米ぬか (または生ごみ処理機一次処理品)を加える. ・ 細くて尖った針葉樹など分解の遅い葉っぱは避けるよう指示 直径2センチ以上の枝は入れない.細い枝も短く切って入れる. ・ 最初に積み上げた葉はどれ位の体積になるか目印をつけ、半年後、一年後、体積がどのように変化するか 観察.なぜ体積が減るのかも考える. ・ 2〜3週間して積んだ落ち葉の中に棒状温度計を差し込み温度の変化をみる.その熱は何に由来するものか 考える. ・ 落ち葉や枝がどのように変化するか、どんな生物がいるか落ち葉をめくりながら探して記録. 何を餌に生きているかも話し合う. |
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1、 近くの森や林で、落ち葉が土になる様子を観察.![]() |
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2、 落ち葉を1枚ずつ静かにめくっていき、落ち葉の表面に白いカビが生えている様子とそこで活動している 小動物をルーペで観察する. 「ルーペや双眼実体顕微鏡の使い方」については. ![]() 落ち葉をさらにめくってゆき、葉が少しずつ崩れてゆく様子や白いカビの様子を観察・スケッチする. |
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3、 ミミズやワラジ虫など土壌小動物の働きを学ぶ.![]() |
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4、 生ごみを埋めた各班の土を寒天培地にまき、微生物のコロニーを見る. 「土壌中の小動物および微生物の確認」については. ![]() |
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5、 土壌小動物と微生物の働きについて気付いたこと、土壌微生物によって分解されたものはどうなるのか 推測を交え話しあう. |
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6、 気付いた自然界の物質循環の図をみんなで書く.![]() 「物質は自然界をどのように循環するのか」については. ![]() |
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1、 近場にたい肥工場(コンポストプラント)があれば見学.![]() |
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2、 どのようなものがたい肥原料になるか目で確かめる.![]() ・生物系廃棄物が年間どれ位出ているか. 廃棄物総量に対する割合等 ・たい肥工場の仕組みをしる(ビデオで説明しても可). ![]() ・たい肥ができあがるまでの日数→自然界との比較→短縮するための工夫 微生物が活発に繁殖するための条件整備とは、 たい肥の温度と水蒸気、白い放線菌の観察、熟成たい肥に住み着く生き物の観察をとおして微生物 は何をえさとして繁殖するか、たい肥とは何か考えたことを記録し、たい肥工場見学について話し合う. |
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3、 深い観察の成果として有機物分解能力を持つ微生物を人間がいかに巧みに活用しているか、話し合う. | |
4、 日本の農業では、昔からたい肥づくりが行われていたが、現在のたい肥づくりと違っている点について 話し合い、科学の進歩への理解を深める. |
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人間の生活に係りを持つ微生物への理解を深めるため、各プロジェクトにわかれ、さまざまな生活の場面に 登場する微生物の働きや微生物研究の歴史などを調べ、発表しあう.微生物をいかに活用するか、同時に 人間にとって不都合な微生物の活動を防ぐにはどうすればよいかなども話し合う. ![]() ![]() |
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活 用 a、 発酵食品(みそ、しょう油、納豆、ヨーグルト、チーズ、漬物、パン、ワイン、焼酎、酒など) 発酵と腐敗について b、 医薬品への応用 抗生物質の製造 対 策 c、 Oー157、食中毒、病原菌、破傷風菌、梅雨どきのカビなど d、 人間の体内で消化に係る微生物や虫歯菌 e、 微生物研究の歴史とこれからの展望など T、 a からeまで各プロジェクト毎に模造紙にまとめ、発表しあい、微生物について考えた事を感想文として書く. U、 近場に食品加工事業所(発酵食品)があれば、見学をさせてもらうのも大変有意義. V、 生ごみなど有機物を分解する微生物について視野を広げるため、川における水の浄化や下水処理現場の見学を 組み込む.「菌類や細菌類による水の浄化」については. ![]() W、 江戸時代、江戸の住民の排泄物が周辺農村で下肥として活用されたため、江戸の街中は清潔だったこと. 同時代、西欧ではどのように処理されていたかなど情報収集するとおもしろい. ![]() * この部分は自由研究の題材として扱うと良い. |
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![]() ![]() ![]() 書籍「生ごみリサイクル環境学習のすすめ」に掲載されています. |